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青森県岩木町嶽の今晃さんの小寸です。平成2年12月と私の手で、鉛筆書きされていますから、津軽を離れてから、今さんに送っていただいたものです。この鯨目と笑い口は、島津型を意識したものでしょうか、それとも大正末昭和初期の盛秀太郎さんを意識したものでしょうか。いずれにしても、現在では今さんにしか表現できない津軽こけしになっています。さらさらと引き流した線、無造作な髪の描き方は、土俗的、呪術的、原初的で、縄文的なエネルギーを感じさせます。きれいさびを唯一の美の規準とすれば、このようなこけしは排除されることになるでしょう。その点で、鹿間さんの貢献は大なるものがあると思います。ただ、鹿間さんが活動していた頃の津軽に、今さんが登場していなかった(?)のは、残念なことだと思います。生硬な写しを高く評価せざるを得なかったのですから。 鹿間さんが今晃さんの嶽初期をどう評価されたか、心から知りたいと思っています。 |
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