今晃その37

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今晃さんの茶の伊太郎ののえじこです。胴底には、57.8.と鉛筆書きがあります。昭和57年7月から8月にかけての作品で、茶の伊太郎を作り始めた頃、8寸の原の写しとともに作ったものでしょう。生き生きとして強い凝視力の表情は、充実期のこけしのようです。3枚目の写真には、s57.7.28と私の手で記された茶の伊太郎が移っています。それほど強い表情ではありませんが、ほぼ同じ時期と考えてよさそうです。

今さんは、不思議な作者です。ある型をはじめて作るときには、充実した凝視力の強いこけしを作りますが、2度目、3度目となるにつれて、調子が少し落ちてくるように思います。ですから、今さんのこけしには、ピーク期がいくつもやってくるのです。新たな型を創り出すときは、いつでもピークがやって来るといっても良いのです。時期としてのピーク期というよりは、型ごとのピーク・充実期なのでしょう。確かに、新たに型を写したり、創り出すときは、ロケットの発射のときのように、初めに最大のエネルギーを必要とします。その最大のエネルギーが、充実した強い業視力を生み出すようです。

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