今晃その18
青森県岩木町嶽の今晃さんの金熊(金太郎に熊)です。底には、内祝と今さんの長男の名前、それに晃の署名がありますから、20年ほど前のものでしょう。今さんから頂いたものですが、その後、お願いして、再度作っていただいたものが、手元にもう1点あります。突き出た大きな乳房のような形態に、下方に大きく熊が描かれていますが、いかにも参ったとでも言っているような表情がユーモラスです。熊が描かれなければ、ここに熊がいるとは到底思えません。でも、今さんには、ここに熊がいるのが見えているのでしょう。乳頭にあたる部分には金太郎の顔が描かれ、更に金太郎の腕と胸が加えられ、後は余白となっています。この余白の部分は、腹から下肢に見立てられているのです。
今晃ファン倶楽部のYさんが、今晃こけしのこけしの本質として、省略と飛躍をあげておられました。この金熊は、その好例ではないかと思っております。Yさん、ぜひあなたの論考に近いうちにお目にかかりたいと熱望しています。
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